輝くおっさんとオードリー

 先々週の日曜日「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」に参加してきた。といっても度重なる抽選に漏れ、敢え無くライブビューイングでの参加になった。 このイベントは、名前からを分かるように、オードリーのオールナイトニッポンの15周年を記念したイベントである(多分)。なんのきっかけで聞き始めたのか覚えていないが、「オードリーのオールナイトニッポン」を聞き始めて、5年は聞き続けているので、少なくとも放送期間の1/3は聞いている自信がある。

 ラジオというのは不思議なもので、これだけ聞いていると、テレビ等と比べるとやっぱりどこか素の雰囲気を感じる瞬間がある。例えば微妙に会話が嚙み合ってない時とか、予想外のハプニングが起きた時とか。だからだろうか、どこか身近に感じてきた二人が入場してきた時に想像以上に輝いて見えたのである。当然二人がTVスターであることは知っている。ただ、それ以上にこの一年間積み上げてきたものを感じていたからなのか、より輝いて見えたのである。 そこからは本当に楽しい時間を過ごすことができた。

 最初の宣言通り二人は東京ドームという大舞台で、いつものようにラジオの放送を行った。この中で、一番心に残ったのが、若林さんがこのイベントに向けて「ウーバーイーツ」の配達員になっていた時に、なかなか配達を受注するボタンを押せない自分に「オードリーじゃなくなったM.Wakabayashiはなんにもできない」と話したことだ。本当に月並みな感想だが、こんな人でも初めの一歩を踏み出す時は未だに緊張するんだということが生々しく伝わってきたのである。

 そこをきっかけに本当に生きている人間がいろんな経験をして、今あの場所に立っているんだという感覚が強くなっていった。馬鹿にするんじゃないよって言われるかもしれないが、普通のおっさんが今あれだけ輝いていると思うと、自分でももう少しできることがあるんじゃないかと、なにか自分に限界を感じているけど、本当に可能性がないわけではないんじゃないかと思えて来たのである。こんな話はなにかを好きな人、応援してきている人からすると当然の感覚なんだと思う。私も何度か味わったことがあると思っていた。ただ、今回は何かせずにはいられなかったのである。そして出来上がったのがこの駄文。

 でも書き上げてみると、改めてライブビューイングという形でも、あのライブに参加できて良かったと思った。最高にトゥースな夜でした。